15日の日曜日、「さくらんぼのボンボン」を仕込みました^^

「さくらんぼのボンボン」は、前店欧風洋菓子フレンドで、大変人気のあった商品のひとつ。
毎年、1月下旬ごろから2月のバレンタインの時期にしか販売していなかった、季節限定のチョコレートのお菓子です。
お店がまだオープンしていないのになぜ仕込み??と思われる方もいらっしゃるでしょうが…。
それは、このボンボンを作るのに半年の時間を要するから、なのです^^;
レシピを簡単にご紹介すると…。
1:6月下旬から7月にかけて旬をむかえる、国産さくらんぼをブランデーに半年間着けこみます。
2:約半年後(翌年1月ごろ)に取り出し、さくらんぼの果肉のまわりに”フォンダン”(砂糖と水を火にかけて煮詰め、冷まして撹拌し、白いクリーム状に練ったもの)をコーティングします。
3:次に、テンパリングしたチョコレートで2のさくらんぼをコーティングします。
4:チョコレートをコーティングしてから、約一ヶ月熟成させると、さくらんぼの果肉とシロップ状になったフォンダンが溶け合って、チョコレートの中でとろとろに混ざり合います。これで「さくらんぼのボンボン」の完成です。
うーん。
いまさらですが、書いてびっくり。
なんて、時間と手間のかかるお菓子なのでしょうか(笑)仕込んでから完成までに7ヶ月もかかるとは!
そういえばフレンド時代に社長(父)が、「なんでこんな大変なお菓子を作ってしまったのか…」とつぶやきながら作業をしていたのを思い出しました^^;
昨年までは、この時期になると果物屋さんからさくらんぼを仕入れて、仕込みをしていましたが…。
ここは、せっかくさくらんぼの産地で、果樹園が近くにたくさんあるんだから!ということで。

摘みに行ってきました^^写真は、さくらんぼを狩るワタシ(笑)

さくらんぼといえば「佐藤錦」が有名ですが、ボンボンに使うのは、甘みとともに酸味がさわやかな「ナポレオン」。
完熟一歩手前の、果肉がしっかりしているものを、柄を傷つけないように残し、丁寧に収穫。

今回は、全部で約2.5キロを仕込むことにしました。なるべく粒ぞろいで姿が美しく、熟し度合いもボンボンに合ったものを選んで摘んできたつもり…^^;
きれいに洗ったさくらんぼの水気をふき取り、枝や葉っぱなど付着しているゴミを取り除きビンに入れてブランデーを注ぎます。

この日はここまで。レシピの手順1が完了です。
半年間、ゆっくりブランデーに漬かって、おいしくなってね♪
ちなみに、ボンボンにはならない予定ですが、ビンに入りきらなかったさくらんぼは、ラムとキルシュにそれぞれ漬け込んでみました。
これまたどんな熟成ぶりを見せてくれるのか、楽しみです^^
さくらんぼのボンボンは、熟成が上手く進めば、来年1月から2月ごろに皆さまに食べていただける予定です~。
お楽しみに^^